こんにちは、タニーです。設計部に配属されて、これからバンバン新商品を設計していくぞ!と意気込んでいた方も実際仕事を始めると違和感に戸惑うのではないでしょうか。あれ?設計って何だか調整業務ばっかりしてない?いつ図面書くの?

そんなことを先輩に話すときっとこう言われるでしょう。もしかしたら言われた事があるかもしれません。

設計は仕事の大半が調整業務だ。だから関係部署とのコミュニケーションは欠かさずに行えよ。

ぼくはこんなことを言われましたが、正直固まりました。コミュニケーションは苦手なジャンルです。しかも仕事をしていけばいくほど、それって設計がやる必要ないよね?ってことが出てきます。

もしかするとあなたもぼくと同じように感じているかもしれません。これはモノづくりを俯瞰的に見れば答えが分かってきますので、それを共有したいと思います。

一言で言えばモノづくりは設計を中心に他の部署に枝分かれしていくイメージです。

モノづくりの概念

下の図がモノづくりに携わる関係部署の関わりを書いたイメージ図になります。この絵から分かるように、様々な部署が集まってものを作っています。

当然と言えば当然ですね。もちろんここにあがっていないだけで、しっかり関わっている部署はまだまだあります。メーカーに存在する部署全てがモノづくりに携わっています。

天の声天の声

そうだな、フォローしておかないと知財部や総務部などに怒られる

ここで設計部が行なっている範囲を赤で囲んでみましょう。

ん?設計の範囲が広過ぎると感じましたか?そうです、なぜか設計がここまで行う必要があるのです。この関係が分かれば、設計にコミュニケーション能力が不可欠だと言われる理由が分かるかと思います。

実験部、試作部、品質保証部、製造部など各部署との調整を一手に引き受けなければなりません。順調に進んでいるうちは問題ありませんが、何かトラブルが起きたときにコミュニケーション能力を発揮しなければなりません。

普段から仲良くなっておけば、緊急時に試験などを割り込ませることが出来るようになります。所詮人と人の関係ですので、最後は仲良い人の頼みだから聞いてやるかっていう感情論になります。

理想型は……

理想は真ん中の調整役を誰かが行なってくれれば問題ありません。でもほとんどのメーカーは真ん中も含めて設計が行なっていると思います。設計が設計を行うために新しい部署作って何とかしてくれよと思います。

設計の本来の仕事とは、お客さんの要望する仕様に対してどのような形状や機能だったら満足するかを考え、それを図面に落とし込むことです。時にはまだ世に出ていない新しい構造でなければ仕様を満足しないかもしれません。その時詳細に検討を行うこともあります。

現状では調整業務に追われてこの検討が出来ていないことがあります。そうなると、過去の製品を改良して図面を使いまわしたり、既存の機能でお茶を濁したりします。

設計に携わってない人でも、家電製品を見れば何となく分かるかと思います。ダイソンがサイクロン掃除機を出したら日本の企業も似たようなものを出し、iRobotがルンバを出せば似たようなお掃除ロボを出し、レイコップが布団掃除機を出せば似たようなハンディ掃除機を出す。

日本企業があっと驚く製品を出せていないことが分かるかと思います。逆に既に存在しているものを参考にすることは得意ですので似たような製品を後から出すというスタイルも毎度のパターンです。

何だよ、日本企業は真似ばっかりして情けない、と感じるかもしれませんが、設計部が設計に集中できない環境にも問題があります。

設計者は割り切って現状を楽しもう

この問題に不満をいってもなかなか解決しません。なので設計者は諦めて割り切りましょう。そりゃ部長に文句言ったら新しい部署が出来るくらい自由な会社なら良いですが、普通の会社はそうはいきません。そんなことで変われるような企業ならもっと前に変わっているはずです。

天の声天の声

精神論に近いな……

それでも他部署で行うことを理解していると、出来上がる図面もより精度があがります。

あなたの担当している製品がどのように作られているか理解していますか?加工する際にどのように固定するのか、また出来上がったのものの寸法が正しいかどうかの測定方法は知っていますか?

出来上がったのものをどのように組み立てるのでしょうか、組み立てしやすい構造になっていますか?組み立ての手間が増えても性能を満たすための設計はありますか?

性能試験の方法は分かりますか?もし性能が未達だった場合に何を調整すればその性能は満たせるのでしょうか。

これらのことは、他部署の人と仲良くなっているととても聞きやすいです。もちろん、初対面の人といきなり打ち解けるような人は問題ないのでしょうが、ぼくのように若干コミュ障入っていて急に話をすることが出来ないあなたは、前もって仲良くなっておくことをお勧めします。

割り切れない場合は転職

もしどうしても割り切れないあなたは転職をお勧めします。転職と聞くと、どうしても逃げているような印象を持つかもしれませんが、そんなことありません。

設計なんて山のようにある職業のうちの1つです。設計が自分に合わないと感じたのなら、合う仕事に変えれば良いだけです。さらに言えば同じ設計という仕事でも会社が変わればやり方は全く異なります。違う会社の設計なら肌に合うなんていう話もよく聞きます。

転職に関しては別の記事で詳しく書いていますのでそちらを参考にしてしてください。

まとめ

設計という仕事の範囲を簡単に説明してきました。もちろん、これに当てはまらない会社も当然あるでしょう。それでも概要がわかれば今後の振る舞い方も変わってくるはずです。

口下手なぼくでも他の部署と仲良くなって仕事をスムーズに進められることが出来ました。もしコミュニケーションが苦手というあなたでも話してみると意外と仲良くなれるかもしれません。それによって、自分は試作部の方が向いているかも、なんて発見もあるかもしれません。

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