こんにちは、タニーです。来年社会人となる学生は、9月になると就職活動もひと段落ついて、10月の内定を心待ちにしていると思います。就職活動で自分の配属される部署が既に決まっている企業と、4月にならないと分からない企業などその企業によって様々です。

既に配属される部署が分かっており、かつ設計に配属されるあなたは、設計でどのような知識が必要なのか把握していますか?

この質問にYESと答えれたあなたは、学生のうちにしっかり遊んでおきましょう。社会人になるとあまりまとまった休みが取れないですよ。

もしYESと言い切れないまたはNOと答えたあなたは、学生のうちに復習しておくと良いでしょう。設計部に配属されてから勉強し直すよりもはるかに楽です。また、仕事を始めてから勉強したいと思うことが出てきた場合、復習が終わっているとそれに専念できます。

ぼくがもし入社前にこの質問を受けていたら、答えはNOでした。正直、設計はモノづくりの花形で、よく分からないけど何か新しいものを作っているんだろうな、程度の考え方でした。

どのような知識が必要なのか全く理解せずに入社時代したため、先輩や上司が期待していた最低限のスキルも無いまま仕事を始めたと今なら分かります。

設計者に怒られるかもしれませんが、設計はモノづくりの花形ではありません。モノづくりは設計部、試作部、品質保証部、生産技術部など複数の部署で行うチームワークです。設計はあくまでもチームの一員です。

ちなみにここで言っている設計とは、自動車や家電のようなモノを作る設計を指します。プログラムコードを作るシステム設計とは異なります。

設計に必要な知識は機械材料

まず必要な知識は機械材料です。これは鉄鋼や非鉄金属、樹脂、ゴムなどに関する知識を指します。モノを構成する素材ですね。

会社や担当する製品によって必要な種類は異なってきます。例えば自動車のエンジン部品だと鉄鋼や非鉄金属の知識が主に必要になるでしょうし、扇風機のような家電製品だと鉄鋼や樹脂製品の知識が必要になるでしょう。

このように、勤める企業の違いはあれど、この知識は必須です。

ぼくはこの手の講義が苦手で、研究室もあえて機械材料系を選ばなかったくらいです。就職するときに、設計がどのような知識を必要としているのか全く分かっていなかったため、上司や先輩の会話についていけませんでした。

例えば先輩から「この部品はクラックが入ったから、解析結果から大丈夫になる材料を見積もって」なんて言われても訳がわかりませんでした。

天の声天の声

こんな設計がありかどうかは別の話だけどな

マルテンサイトとかオーステナイトという言葉を聞いて、何か具体的に分かっているあなたは素晴らしい。他の知識をさらに付けて、先輩たちを驚かせましょう。

材料力学も必須

続いて材料力学の知識も必須です。材料力学とはローイコールイーイプシロンのあれです。式だけ文字にしても訳分かりませんね。垂直応力はひずみと縦弾性係数の積に等しいという、材料の変形や応力を求める学問です。

なぜこれが必要なんでしょうか。

全てのモノは何かしらの力を受けます。常に受け続けるものもあれば、瞬間的に力を受けるものもあります。その力を受けた際に壊れるかどうかを判断しなければなりません。

昔なら大量に試作品を作って、実験を繰り返して壊れるかどうか確認しました。今の時代、このやり方は時間とお金を非常にかけるため、まず計算で限界を把握して、本当に大丈夫かどうか最後に試作するやり方に変わってきています。

さらに、この計算は今では解析用のソフトを使うことが当たり前となってきました。複雑な形状でも、壊れるかどうか正確に見積もることが出来ます。

それなら勉強する意味ないじゃんと思うかもしれませんが、そのソフトが出した結果が正しそうかどうかは人が判断しなければなりません。

ちなみにソフトは数式をただ計算するだけですので、設定が間違っているかどうかは判断してくれません。設定が間違っていると鉄の変形量10メートルなんて結果も出てきます。これだけ極端だと間違っていることが分かりますが、変形量5ミリという結果だったらどうでしょうか。

なんだかその程度なら変形しそうだけど、変形し過ぎている気もする……。このようなときに、材料力学の知識があれば正しそうかどうかの判断が出来ます。むしろ知識がなくて出た結果をそのまま上司に報告すると、いきなり説教が始まるなんてこともあり得ます。

その他必要なものは?

上の2つは必須の知識です。設計者を名乗るのであればなくてはならない最低限の知識です。他はどうでしょうか。

まずは製図の知識です。

製図なんて線引けて寸法書ければいいんじゃないの?なんて思っていると痛い目に合います。その部品は加工する必要があるのか、加工するならどこを基準にするのかなど全ての情報を図面に書き込みます。

ここまではどのような製品にも必要だと思います。次は製品固有の知識になります。

例えば自動車の車体を設計する人はさらに流体力学の知識が必要でしょう。また、発電所の設計を行う人は熱力学も必要になります。このように、担当製品固有の知識は異なりますので、あらかじめチェックしておきましょう。

まとめ

ぼくが入社前に最低限知っていれば……と後悔した項目を紹介しました。もちろんこれ以外にも必要なものはありますが、まずはこれを押さえましょう。

学生時代最後を遊んで過ごしたいと思うかもしれませんが、スムーズな社会人生活を送るために、少し復習をしてはいかがでしょうか。

ぼくはちゃんと講義を受けて理解しておけば良かったと何度も後悔しました。特に上記の材料系の2つは強くそう思った内容です。あなたはぼくみたいな後悔をせずに楽しい設計者ライフを送ってください。

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